勝手気ままにクラシック
2003年2月17日


2002年のベスト・コンサート

 ちょっと遅くなりましたが、2002年のコンサートを振り返って。コンサートに行った回数は合わせて31回で、2001年と並んで自己最高(1999年は30回、2000年は22回。)。
 今年は、いつものようにアマチュア中心ですが、プロの演奏家のコンサートにもわりと多く足を運びました。金銭的にも少し余裕がありますし、”一流”と言われる演奏をちゃんと聴いてみたかったというのもあります。とは言え、海外オーケストラはキーロフ国立歌劇場管弦楽団だけですし、日本のプロオケも、東京フィル、東京交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団ぐらいです。今年もベスト3を選んでみましたが、結果的にはすべてアマチュアでした。料金の高低と演奏の良し悪しはやはりあまり関係がないようです。

1.東京藝術大学管弦楽研究部第300回定期(2002.10.25/東京藝術大学 奏楽堂)
  指揮:小林研一郎
  ・スメタナ:交響詩「わが祖国」
   (1)高い城,(2)モルダウ,(3)シャールカ,(4)ボヘミアの森と草原から,(5)ターボル,(6)ブラニーク

2.第138回宇宿允人の世界(2002.7.21/東京芸術劇場 大ホール
  指揮:宇宿允人
  管弦楽:フロイデ・フィルハーモニー
  ・ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
  ・ベートーヴェン:「交響曲第2番」ニ長調 作品36
  ・ベートーヴェン:「交響曲第6番」ヘ長調 作品68<田園>
3.第15回アマチュア室内楽フェスティバル(2002.2.16/カザルスホール)
  ・(1)ヘンデル:12の合奏協奏曲作品6-1ト長調より第1,2,4楽章
  ・(2)フォーレ:「チェロ・ソナタ第2番」ト短調作品117より第1楽章
  ・(3)ガブリエーリ(P.ジョーンズ編):「ピアノとフォルテのソナタ」,「8声のカンツォーナ13番」
  ・(4)藤掛廣幸:組曲「紙すきの歌」
  ・(5)フォーレ:「ピアノ五重奏曲第2番」ハ短調作品115より第1楽章
  ・(6)アンドレ・ギャニオン:「めぐり逢い」
  ・(7)J.S.バッハ:「主よ人の望みの喜びよ」
  ・(8)ガーシュウィン(T.エスポジト編):「アイ・ゴット・リズム」,「ストライク・アップ・ザ・バンド」,「バイディング・マイ・タイム」,「ファッシネイティング・リズム」,「スワンダフル」
  ・(9)ホルスト:「セント・ポール組曲」作品29-2より第1,3楽章
演奏:(1)長谷川武久&松響バロックアンサンブル/(2)”10年ぶりのデュオ・ニイミ”/(3)湘南金管五重奏団+アンサンブル・ネットワーク・COSMOS/(4)プロベル立川/(5)完熟美人クインテット/(6)(7)Leier's sonnet/(8)テール・デュ・ノール木管五重奏団/(9)アンサンブル・アミカ
 
 コバケンさんのコンサートは毎年1回くらいは聴いていて、聴くたびに感動しますが、芸大オケとのこの「わが祖国」は、彼のエネルギーがすべて放出された名演中の名演でした。人間の持つエネルギーと可能性の大きさに圧倒され、自分の小ささに打ちのめされる思いでした。
 宇宿さんのコンサートも私の定番。しかし、今回の演奏会はこれまで私が聴いた中で最も完成度が高かった。あんな圧倒的なベートーヴェンの2番はもう聴けないかもしれない。そしてコンサートで初めて涙した「田園」。この豊かな世の中で、これだけ禁欲的な世界に接する機会はなかなかない。音楽界からは無視され続けてきたが、彼の演奏活動は間違いなく偉業である。
 上の2つとは、まったく雰囲気が異なるが、3番目にアマチュア室内楽フェスティバルを挙げておく。司会の朝岡さんともども、これだけ演奏者と会場が一体になって音楽を楽しめるコンサートは貴重である。「ああ、音楽って楽しいな。」と思わずにはいられない、素敵なコンサートでした。余談ですが、カザルスホールは2002年に閉館してしまい、これが私が最後に行ったカザルスホールとなってしまいました。(ホール自体は日大が買い取ったので壊されてはいませんが。)


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