最近行ったコンサート
2000年2月
- 2月6日(日)スタジオ・ルンデ(名古屋市中区)
ルンデ<X>コンサート第47回
ピアノ:長谷川恵美子/小原裕子(*)
森尚美/入矢真理(**)
荒木愛/井箟記子(***)
ドビュッシー(ビュッセル編)/小組曲(*)
グラナドス/嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす(**)
アルベニス/組曲「イベリア」より“トゥリアーナ”(**)
ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲(***)
サン=サーンス(ベルコヴィッツ編)/「動物の謝肉祭」より(序奏と獅子王の行進曲/めんどりとおんどり/競走馬/カメ/水族館/ピアニスト/化石/白鳥/終曲)(*)
ブリテン/悲歌的マズルカ(***)
ミヨー/スカラムーシュ(**)
久しぶりのコンサート。ほんとはオケのコンサートに行きたかったのだが、どうも名古屋では今日はないらしい。東京じゃ、休日にオケのコンサートがないなんて、まずないのだが・・・。まあ、東京という都市が恵まれてすぎているのだろうけど。
今日行ったのはピアノ・デュオのコンサート。会場は地下鉄丸の内駅のすぐそば。いわゆる「小ホール」ぐらいの大きさがあるのかなと思っていたが、入ってみるとまさに「スタジオ」。150人も入ればいっぱいになるぐらい。だが、コンサートスケジュールを見ると、大物ぞろい!伊藤恵、潮田益子、御喜美江、小山実稚恵、小林道夫などなど。実は有名なスタジオなんですねぇ。私が知らないだけで。
客席はほぼ満席。出演者が全員女性ということもあって、客も女性のほうが多い。最初はドビュッシーの小組曲。幻想的で軽快ないい曲ですが、どっちかといえばやはり原曲のオケ版のほうがいいかな。グラナドスはどこかショスタコーヴィチの映画音楽「馬あぶ」のメインテーマに似てます。アルベニスは力強い曲。そして前半のとりはブラームス。演奏者は全員、名古屋音大大学院の1年生ということですが、技術的にばっちりな上に、みなさん楽しんで演奏しているのが何よりすばらしい。特にブラームスは実に落ち着いたかつ、熱気のある演奏で心に残りました。
後半最初は動物の謝肉祭。ほんとに楽しい曲ですね。わたし、とても好きな曲です。ピアノはとても難しそうですが、「ピアニスト」のところではちゃんと(?)下手そうに弾いていました。ブリテンは、噴き出す悲しみを何とか内に抑えようとしているような、そんな感じの曲です。ミヨーのスカラムーシュはピアノ・デュオの定番かな。そう、ミッキーマウスのテーマに似ているんです。
久しぶりに音楽を聴くことの喜びを思い出させてくれたいい演奏会でした。休憩時間には無料でコーヒー、紅茶をいただけるのもうれしい。また来てみようかな、スタジオ・ルンデ。
- 2月20日(日)碧南市芸術文化ホール・エメラルドホール(愛知県碧南市)
ATMアンサンブル碧南演奏会〜近代フランス室内楽の愉しみ〜
ピアノ:園田高弘
ヴァイオリン:加藤知子(*,***)/小林美恵(**,***)/原田幸一郎(***)
ヴィオラ:豊嶋泰嗣(***)
チェロ:毛利伯郎(**,***)
フォーレ/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品13(*)
ラヴェル/ピアノ三重奏曲(**)
フランク/ピアノ五重奏曲へ短調(***)
車で40分ほどのところで演奏会があることを知り、出かけてみた。こんな田舎町(失礼!)にホールがあるのかと少し迷いながらようやくたどり着いたら、なんと立派なホールなことか。まず一流ホテルのロビーを思わせるような暖かみのある内装、そして落ちついた客席。ピアノが園田高弘氏とは知っていたが、ATMが水戸芸術館専属のアンサンブルでヴァイオリンの加藤知子をはじめ超一流メンバーの集まりと知ってびっくり。
ドイツもの専門のように思われがちな園田氏がすべてフランスものを弾くという好企画である。最初はフォーレ。加藤さんのヴァイオリンは弱音のぴんと張りつめた音がすばらしいと思いました。しかし、この曲、取っ付きがたい曲である。とても美しく耳障りの良い曲だが、旋律らしい旋律がほとんどない。歌いたくても歌えない曲である。したがって、終わってみると何にも印象に残っていない。
続いてラヴェル。チェロが加わっているとはいえ、前のフォーレよりもある意味でずっと官能的。その香り立つような音の美しさは、さすが天才ラヴェルと思わせる。チェロの毛利氏、ヴァイオリンの小林氏はとても熱演だった。
そしてさらにヴァイオリンとヴィオラが加わって、フランク。やや難解ながらもその構築的な音楽には独特の雰囲気がある。3曲を通して園田氏のピアノはでしゃばるところが全くなく、むしろ控えめであったが、そのぶん弦楽器奏者は安心して自分の音楽を愉しんでいたような感じだった。
そして拍手のあと、ヴァイオリンの加藤氏が登場し、アンコール。ピアノ、ヴァイオリン×3、ヴィオラ、チェロ。このメンバーで何をやるのか?と思ったら、「ショーソンのピアノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏のための協奏曲から第2楽章です。」と。やられた!確かにそういう曲があった。このメンバーならこの曲しかない!しかもフランス物!これもいかにもフランス的な香りのする佳曲と思いました。
渋いプログラムですが、好企画でした。お客さんはまずまずの入りでした。ホールの予定表を見る限り、せいぜい月に1,2回程度しか企画がないようで、宝の持ち腐れではないかという気がしました。とてもいいホールなんですがねぇ。
<前の月へ 次の月へ>
クラシックのページ
To TOP