最近行ったコンサート
2000年4月
- 4月9日(日)東京芸術劇場大ホール
読売日本交響楽団第15回東京芸術劇場マチネーコンサート
指揮:ゲルト・アルブレヒト
ソプラノ:高橋薫子/出演:江守徹,五十田安希
合唱:二期会合唱団
グリーグ:劇音楽「ペール・ギュント」(全曲)
オーケストラのコンサートは実に久しぶり(3ヶ月ぶり)。桜も満開となり、心地よい気分で会場に向かいました。読響のコンサートはこれが実は初めて(結構チケットが高いもので…)。最近ヨーロッパ公演で大成功を収めたアルブレヒトの指揮で、「ペール・ギュント」全曲。原作はノルウェーの作家イプセン。グリーグが劇音楽に仕立てるまでは不評だったそうだが、あらすじを読んでみるとそれもうなずける。要は女性を捕まえては捨て捕まえては捨てという、どうしようもない遊び人のわがまま人生物語である。原作の意図はそうではないのかもしれないが、あらすじはそうなのだ。
語りはもちろん、歌詞も今日は日本語である。おかげでお話の内容はよく分かった。でも、やはり歌は言語のほうがいいのでは。何か物足りないような違和感を感じました。オケは全体的に速めのテンポで、爽快な演奏でした。「オーゼの死」は心に染みました。演奏を聴いて、グリーグはなんとすばらしい音楽を付けたのだろうということを改めて感じました。叙情性と激性を両方持ち合わせた名曲です。2つの組曲もいいですが、その他の曲も十分聴く価値あり。ちなみに私の愛聴盤は、ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団とデ・ワールト指揮同じくサンフランシスコ交響楽団。後者はアーメリングの絶品の歌唱が魅力です。
- 4月23日(日)サントリーホール大ホール
東京都交響楽団第284回プロムナードコンサート
指揮:ガリー・ベルティーニ
ピアノ:梯剛之
ブラームス:ハンガリー舞曲第1・5番
ショパン:ピアノ協奏曲第2番へ短調作品21
ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73
ようやく東京に帰ってきて、友人のNi氏とコンサートに行くことにした。サントリーホールは久しぶりだな、と思って過去の記録を見たら、前に来たのはちょうど1年前の4月25日、しかも同じ都響のコンサートだった。もう、1年!!最近は時間の流れが速すぎて、記憶さえ追いついて行けない…。
さて、今日の指揮者はベルティーニ。読響のアルブレヒト、N響のデュトワといい、ここ数年で日本のオケに相次いで大物指揮者が音楽監督として就任している。最初のハンガリー舞曲はテンポを巧みに揺らしながらまずはよい出だし。次のショパンは、最近人気上昇中の梯剛之。彼のすばらしいのは、その高貴な湿り気を含んだ音色。たった1音だけでも人を感動させるだけの魅力がある。弾き方は感情の赴くままに、といった感じで、テンポの変化も激しいので指揮者はかなり大変だろうと思うが、これからもその美しい音色にますます磨きをかけて欲しいものだ。
後半はブラームスの2番。都響はヴァイオリン・セクションがすばらしい。ちょっとクールで精密な音がする。特に第3楽章はすばらしかった。ベルティーニの指揮は金管がやや強めながらもバランスの良い音楽をつくっていた。オケも指揮に敏感に反応していて好演だった。ただし、この指揮者ならではの個性がもう少し出ていたら…という気もしました。
終演後ホールを出ると、まだ外は明るく、寒くもなく暑くもないさわやかな風が流れていました。やっぱりいいですねぇ、サントリーホールは。
- 4月29日(土)東京芸術劇場大ホール
青山シンフォニーオーケストラ第13回定期演奏会
指揮:汐澤安彦
ホルン:松崎裕
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43
春まっさかり!このプログラム、まさに春向きですね。オケは青山学院管弦楽団OB・OGによって設立されたとのこと。1988年創立なのでまだ比較的若いオケのようです。「ローマの謝肉祭」は昔はよく分からない曲でしたが、こうして聴いてみるとなかなかよくできた曲だなと思います。特に終結部は効果的。R.シュトラウスのホルン協奏曲は、N響ホルン奏者の松崎氏。音量が大きく、堂々とした演奏でさすがと思いました。でもやはりホルンの音色はα波を誘発させるようで、しばしいい気持ちでした(^^;)。
そしてメインのシベリウス。はじめから力強い出だしでいい予感。オケは金管がやや弱く、木管がやや精密さに欠けるような気もするが、その分弦楽器(特にヴァイオリン)が実に美しく、全体を引き締めていた。そしてベテランの汐澤氏のバランス感覚の良さを感じた。第4楽章の有名なテーマ、ティンパニの強打のあとに現れる、喜びを噛みしめるような旋律の歌わせ方が印象的。コーダも必要以上に音量を上げて音を汚すことなく、じわじわとあふれる喜びを表現しているのもよかった。この第4楽章の霧がすっきり晴れ渡ったような開放感はやはり何度聴いても感動的です。
アンコールはバッハのG線上のアリア。この曲、本当に心が休まります。しばし瞑想しました。そして2曲目がJ.シュトラウスの電光と雷鳴。アマオケのアンコールでよく耳にする曲ですが、絶対もりあがるので、締めくくりにはもってこいの曲でしょう。
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