最近行ったコンサート
2000年8月
- 8月26日(土)サントリーホール大ホール
読売日本交響楽団サマーフェスティバル<3大協奏曲の夕べ>
ヴァイオリン:ミリヤム・コンツェン
チェロ:工藤すみれ
ピアノ:ニコライ・トカレフ
指揮:大友直人
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23
しばらくコンサートに行っていなかったので(といってもたった一月半だが)、何でもいいから聴きに行きたくなった。しかし、この時期、音楽界は夏休みでコンサートの数はかなり少ない。プログラムもシリアスなものは少なく、気軽に聴けるような曲目が多い。今日選んだのは、読響のコンサート。
しかし、暑さで頭がボケてたせいか、開演時間と開場時間を勘違いし、ホールに着いたときにはメンデルスゾーンのコンチェルトはすでに始まっていました。しかたなくロビーでBGMとしてスピーカーから流れる生演奏を聞きながらアイスコーヒーで時間をつぶす。コンツェンさんは熱演だった模様(としか言えない・・・)。
ドヴォルザークから席に着いて聴く。前にも少し書きましたが、ドヴォルザークのチェロ協奏曲と言えば名曲中の名曲とされていますが、私はどうも好きになれません。今日聴いて改めてそう思ったのですが、この曲で盛り上がるところはチェロパートのところではなく、オケが全奏するところなのです。チェロで言い尽くせないところをオケで言い尽くすと言ったらいいか、どうも歯がゆさを感じます。もちろん、演奏者によるのでしょうが。(ちなみにエルガーのチェロ協奏曲は非常に傑作と思います。)工藤さんのチェロは、旋律の歌わせ方がとても美しく第2楽章はよかったと思いますが、オケと渡り合えるだけの気迫にやや欠けるような気がしました。
続いてチャイコフスキーのピアノ協奏曲を弾くニコライ・トカレフは若干17歳。しかしもう3年前には初来日しており、私も名前だけは聞いたことがあった。見たところはその通り若々しい青年であるが、ピアノを鍵盤さばきは実に堂に入ったもので、たいへん鮮やかな演奏を聴かせてくれた。特に第3楽章はかなりの快速テンポでオケとの掛け合いが見事で(大友の指揮もすばらしい)とても満足な演奏だった。ロシア・ピアニズムの伝統とはこれか、と感じさせるようなテンポ・ルバートと静謐さ。すべての音が自分の内面から出されたものであり、彼の言いたいことが実によく伝わってきた。すでにこの歳にして自分の音楽語法を完全に身につけてしまった驚くべきピアニストである。これからどのように変化していってくれるか、たいへん楽しみだ。それにしても何度聴いてもいいですね、この曲は。
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