最近行ったコンサート
2000年9月
- 9月2日(土)サントリーホール大ホール
第6回三菱ダイヤモンドコンサート
ソプラノ:大島洋子,メゾソプラノ:栗林朋子
テノール:吉田浩之,バリトン:松尾健市
合唱:オール三菱合唱団
指揮:沼尻竜典
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
ベートーヴェン:「ミサ・ソレムニス」ニ長調 作品123
「ミサ・ソレムニス」は第九と並ぶベートーヴェンの最高傑作と言われるが、第九よりも演奏の難易度が高いためか、演奏頻度はあまり高くないように思う。私もこの曲をちゃんと聴くのは今日が初めて。今日の合唱団には私の友人が出演している。
曲はキリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイの5楽章からなる。正直、少々退屈ではないかと思ったが、かなり楽しめる曲だということが分かった。第2楽章グローリアは、たいへん劇的な曲で、内的な充実は第九以上と思った。また、第4楽章サンクトゥスでは延々とヴァイオリンのソロがあったり、第5楽章アニュス・デイではティンパニが効果的に使われたり、そのほか転調のしかたなど、かなり実験的な作品と感じた。
全曲で80分ほどかかる大曲であるが、今日の演奏はすばらしく、ほとんど退屈しなかった(中盤ちょっと眠かったけど・・・)。特に合唱団!声はよく揃い、パートのバランスも美しく、力強さも満点。私がいままで聴いた合唱団では最高だと思う。全パートが声を出したときの迫力と、その包みこまれるような快感!聞けば、4年越しの演奏会だというから、その意気込みが伝わってくる。沼尻氏の指揮もメリハリの利いたもので、オケも熱演。指揮者、オケ、ソリスト、合唱団が同じ方向を向いた一体感を感じた。名演であった。こんどCD買ってみよう。誰のがいいかな?カラヤン?(前に中古屋で見つけたオーマンディ盤、買っとけばよかったかな。)
- 9月8日(金)愛知県芸術劇場
名古屋フィルハーモニー交響楽団第262回定期演奏会
ピアノ:若林顕
指揮:外山雄三
コープランド:「エル・サロン・メヒコ」
ガーシュイン:「ピアノ協奏曲」へ調
バーバー:「弦楽のためのアダージョ」作品11
バーンスタイン:「ウェストサイド・ストーリー」より<シンフォニック・ダンス>
名古屋に立ち寄ったついでに名フィルのコンサートに行った。名フィルを聴くのは昨年12月の「メサイア」に続いて2回目。地下鉄を降りて外に出ると、信号待ちにたくさんの人。ちょうど仕事が引ける時間かな〜と思っていると、信号が変わって、ほとんどの人がホールに吸い込まれていくではないか。名古屋にもこんなにクラシックファンが・・・(ちょっと失礼な発言)。
ホールはほぼ満席。私は何とかステージ左手後方のB席を確保した。今日はすべてアメリカの作曲家。そして、外山氏が登場。テレビやFMでは何度も拝見、拝聴しているが、生で見るのは初めて。「エル・サロン・メヒコ」は迫力のある箇所はなかなかかっこいいが、全体としてどうも印象に残らない曲。しかしオケはうまい!次いで、ピアノの若林氏が登場してガーシュインのピアノ・コンチェルト。有名な「ラプソディ・イン・ブルー」よりもさらにジャズっぽい曲。ただし、ピアノの活躍度は後者のほうが多いような気がする。どうもピアノがオケに隠れてしまいがち。洒脱で軽妙な曲ではあります。
後半は、バーバーで開始。次第に会場の空気が変わっていくのが分かる。本当にすばらしい曲だ。一瞬、ホールにいることも、いまがいつなのかということも忘れてしまう。何度聴いても何とも言えぬ感情がこみ上げる不思議な曲である。前半の曲がいずれもどちらかと言えば乾いた曲だったので、対照的。
そして終曲の「ウェストサイド・ストーリー」。拍手が終わるのを待たずに棒が下りる。まさにリズムの祭典といった曲で、パーカッションも鳴り放題。特に「マンボ」の嵐のような音楽には圧倒されっぱなし。金管も思いっきり鳴っていて、熱演。名フィルはすばらしいオケです。いつもこんなにすごいのでしょうか。そしてやはりすばらしいのは外山氏の指揮。この切れるようリズムと複雑な拍子を操れるのは外山氏の統率力があってこそ。指揮棒が下りた瞬間に打楽器が炸裂するのは、視覚的にも実に快感。
しかし、これだけベテランの指揮者なのにどうも影が薄いのはなぜなんでしょう。録音をほとんどしないのもその理由かもしれません。モーツァルトから現代曲まで何をやっても実に的確な表現ができる貴重な指揮者だと思うのですが。だいぶまえですが、N響とやったモーツァルトの交響曲、ブラームスの4番などほんとうにすばらしい演奏でした。すこしはCD出してくれないものかしら。
会場もかなり沸いて、アンコールが欲しいくらいでしたが、定期演奏会なので残念ながらなしでした。このコンビでほかにも聴いてみたいですね。
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