最近行ったコンサート
2002年4月
- 4月14日(日)江戸川区総合文化センター
江戸川フィルハーモニーオーケストラ第3回スプリングコンサート
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より第1幕への前奏曲,「ああ、そは彼の人か−花から花へ」
サラサーテ:「チゴイネルワイゼン」作品20
イベール:「アルトサクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲」
ヨハン・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」作品362より<序曲>
チャイコフスキー:バレエ組曲「眠りの森の美女」作品66a
ソプラノ:平田輝代子
ヴァイオリン:中島麻
サクソフォーン:鰐川大輔
指揮:喜多原和人
いつも一緒にコンサートによく行っている友人のN氏が今年1月から地元のアマチュア・オーケストラに入団した。そして入団3ヶ月で初ステージに立つことになった。ささやかながら友人4人と会場へ駆けつける。江戸川区総合文化センターは総武線の新小岩から歩いて15分ほどのところ。予想以上に立派な建物で、感心する。これはいい施設だ。
オープニングはテンポのよい華やかな曲。これはヴェルディではないよなー?と思いながらも曲が分からず。次のヴェルディの前奏曲が始まりました。あとから聞いたところ、最初の曲は「江戸川区歌」とのこと。まさか日本の曲とは思わなかった。なかなか名曲ですよ、江戸川区歌(歌詞も知りたいものです)。ソプラノの平田さんは、きっと自分のお好きな曲なのでしょう、渾身の熱唱。会場からも大きな拍手でした。
つづくチゴイネルワイゼン。オケがゆっくりめのテンポで序奏します。そしてヴァイオリン・ソロ。普段聴くよりテンポはゆっくり。でもその音の密度、凝縮度が非常に高い。哀愁の漂うメロディを深く堪能させてくれます。何だか初めてこの曲の本当の美しさを聴いた気がしました。チゴイネルワイゼンはCDでも何度も聴いていますが、こんなに深く、美しい演奏を聴いたことはないように思います。この曲はテクニックで弾く曲では決してないということが分かります。すばらしいヴァイオリニストです、中島麻さん。もうすでに第一線で活躍されているようですが、ぜひリサイタルもたくさん開いていただきたいものです。
続いてイベールのちょっと珍しい曲。サクソフォーン奏者にとっては誰もが知っている曲のようですが。曲調は、彼が日本の紀元2600年のために書いた「祝典序曲」を思わせるテンポのよい華やかな音楽。サクソフォーンはけっこう難しいのかもしれませんが、これはかっこいい曲です。第2楽章のしんみりしたところも両端楽章といいコントラストになっているし、これは確かに名曲。奏者の鰐川さんお気に入りの曲ということで、よく気分の乗った演奏でした。
休憩を挟んで、後半はオケが主役。「こうもり」序曲。これは何度聴いても楽しい曲。江戸川フィルの演奏は、各楽器のバランスがとてもいいように思いました。特に金管が飛び出ることなく、全体に調和していたのがよかった。ホルンもうまい。また音楽の流れにも無理がなく、温かい印象を感じました。「眠りの森の美女」、最初の序奏はいい乗りです。2曲目の「薔薇のアダージョ」。ハープに乗って奏でられる美しいメロディ、これぞチャイコフスキー!という感じですね。そしてやっぱり一番盛り上がったのは最後の「ワルツ」。アンコールは「くるみ割り人形」から”花のワルツ”。これもやっぱり名曲です。江戸川フィルはのびのびと音楽をやっているところに好感が持てました。N氏もちゃんと(?)弾けていたようでした(4人そろってステージ前で注目してました。(^_^;))。
- 4月27日(土)海老名市文化会館 120サロン
第13回 りべるて響会サロンコンサート
(1)ヴィヴァルディ:合奏協奏曲「四季」より<春>
(2)ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとペス」より"It
ain't necessarily so", "Tempo di Blues"
(3)バッハ(グノー編曲):「アヴェ・マリア」
(4)パガニーニ:「24のカプリース」作品1より第14番,第11番
(5)スメタナ:「美しい風景」作品5-3
(6)スーク:「牧歌」作品7-4
(7)ファリャ:「スペイン舞曲」
(8)ブラームス:「ハンガリー舞曲第17番」
(9)クーラ:「羊飼いのポルカ」
(10)シベリウス:「樅の木」作品75-5
(11)バッハ:「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番」より"Allegro
assai"
(12)ブロッホ:組曲「バールシェム」より<ニーグン>
(13)エルガー:「愛の挨拶」
(14)ヴィエニャフスキ:「スケルツォ・タランテラ」
(15)マスネ:「タイスの瞑想曲」
ヴァイオリン:藤田将也(4,10は独奏)
ピアノ:萩生哲郎(5,6,8,9は独奏)
今日からゴールデンウィーク。少々肌寒いが天気はいい。海老名市文化会館は初めて来ましたが、大ホール、音楽ホールを備えたきれいな建物。今日の会場はサロン室で、小綺麗なパーティールームという感じのお部屋。50人も入れば一杯になってしまうくらいの大きさですが、椅子を追加するほどのなかなかの盛況ぶりです。
最初は「春」。ヴァイオリンとピアノ伴奏という形で聴くのは初めて。でも名曲ですから、さまざまな編成にアレンジされますね。ヴィヴァルディの「四季」は好きな曲で、中でも私は「春」の第3楽章が特に好き。デュオ版は豊麗さという点で通常の版には及びませんが、充分楽しめました。次は打って変わってガーシュウィン。藤田さんの濃厚な音色はこちらの方がぴったりかも。続いて「アヴェ・マリア」。最近、バッハのピアノ曲にすごく惹かれていて、思わずピアノの方を聴いてしまう。それにしても、グノーはよい旋律を付けたものです。
次はヴァイオリンの独奏でパガニーニのカプリース。これは本当に超難曲ですね。そこまでやるのかというくらい。そして今度はピアノ独奏。珍曲を2曲。萩生さん(・・・実は私の弟なんですが)が演奏前に詳しく曲目を解説。スメタナの「美しい風景」は、アルプスの谷を渡る風を思わせる逸品。リストとシューマンを併せたような感じの3分ほどの短い曲ですが、これは誰が聴いてもいいと思うはず。次のスークの「牧歌」も民族的な叙情を持った佳曲。最後はデュオで「スペイン舞曲」。
休憩を挟んで「ハンガリー舞曲」。これはハイフェッツの編曲でしょうか。続いて再びピアノ独奏で北欧の作曲家を2人。クーラの曲は楽譜が日本では出版されていないそうで、フィンランドに注文して半年かけてようやく入手したとのこと。前半はやや重々しい感じで、濃霧の中を羊飼いが一人、とぼとぼと歩いているようなイメージ。後半でようやくテンポが上がり、ポルカ調となりますが、楽しい歌というよりかは羊飼いの”叫び”のように聞こえます。シベリウスの曲は、家の中で暖炉がパチパチと静かに燃えているような穏やかな曲です。
今度はヴァイオリン独奏でバッハ。バッハはいいですなぁ。心が無心になるような感じがします。再びデュオで4曲。この中ではブロッホとヴィエニャフスキが、よかった。藤田さんの濃密なヴァイオリンがよく合っていました。音も思いなしか前半より大きく聞こえました。ピアノ伴奏との息もぴったりで、この2曲が今日のハイライトだったと思います。
最後はアンコールにクライスラーの「ロンディーヌ」を演奏。曲目もポピュラーなものからマイナーなものまで幅広く取り入れ、曲目解説もあったりして、楽しめるステージでした。また次回期待しています!
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