最近行ったコンサート
2005年9月
- 9月10日(土)町田市民ホール
〜コダーイ・メソッドで学ぶ子供たち〜 ふるさとへの手紙コンサート
第T部
(1)テレマン:「メヌエット」
(2)パーセル:「リゴードン」
(3)日本のわらべうた(いっけんじょにけんじょ〜どんどんばしわたれ〜おじいさん おばあさん〜なべなべそっこぬけ〜たこたこあがれ)
(4)童謡と文部省唱歌(あのまちこの町,あめふり,しゃぼん玉,冬の夜,ふるさと)
(5)セーニ・エルジェーベト:「ハンガリーの遊びうたより」(何を洗うの〜アヒルの子〜ハンカチをなくして〜門くぐり)
第U部
(6)バルトーク:「村の夕暮れ」
(7)バルトーク:「熊の踊り」
(8)コダーイ:「孔雀」
(9)バルトーク:豚飼いの踊り」
(10)J.S.バッハ:「無伴奏パルティータ第2番」よりサラバンド
(11)パガニーニ:「カプリス」作品1よりカプリス第9番
(12)ヴァーリ・フェレンツ(チャナーディ・イムレ作詞/大熊進子訳詩(AEGI)):「子供の声のための組曲」(@月を数える、A冬が来た、B初雪、C蝶々、Dすみれ、Eお知らせ、Fのばら、G結婚式、H月、I葡萄の収穫)
(13)コダーイ:「ビチニア」より 嫁選び
(14)バルトーク:「嫁選び」
(15)バルトーク:「ふるさとへの手紙」
町田コダーイ音楽院 バイオリン合奏((1)〜(3))、アンサンブル((6)〜(9))、幼児クラス&ソルフェージュ((4),(5))、コーラス((12)〜(15))
厚木わらべうた同好会((4),(5))
ヴァイオリン・ソロ:迫田圭((10),(11))
指揮:大熊進子,大熊庸生((1)〜(3),(6)〜(9))
町田コダーイ合唱団の演奏は、2003年の9月に初めて聴きました。そのときの合唱の美しさは2年たった今でも記憶に残っています。今年5月、団員の方からこのHPを見たとのメールをいただきました。そして9月の演奏会のご案内と招待券をいただきました。
まだ真夏のような暑さの残る中、町田市民ホールへ。招待券を受付に出したところ、招待席に案内されました。招待席って、団に関係の深い方々が座るところと思いますが、私のような一聴衆が座っていいのかなと少々恐縮。
最初はヴァイオリンの合奏。小さな子供がたくさん。初心者から上級者まで揃っての演奏で、ヴァイオリン教室のひとコマを見るようです。続いて、舞台が暗くなり、わらべうたを歌いながら燈籠を持った子供たちが列を作って舞台を周ります。何とも幻想的で懐かしさを感じる風景。それにしても、「わらべうた」というものはいつ頃まで日本の日常風景の中に残っていたのでしょうか。(いまは絶滅してしまったのでは・・・。)少なくとも自分の親の世代(戦後間もないころ)までは残っていたようです。こうして合唱団という形を通じて後世に伝え残していくのはとても意義あることだなと思います。「ハンガリーの遊びうた」は器楽も入り、味わいのある作品でした。
第U部のはじめはヴァイオリンのアンサンブル。バルトークとコダーイの作品が4曲演奏されましたが、どれも親しみやすく、続けて演奏して違和感のないものでした。ヴァイオリン・ソロの迫田さん、バッハのパルティータでは実に集中力の高い、真摯な演奏を聴かせてくれました。まだとてもお若いですが、このまままっすぐ伸びていっていただきたいなと思います。
続いてコーラス。私が2年前に感銘を受けた声は、これでした。何と清らかな声でしょうか。アンサンブルも完璧といっていいほど揃っていますが、揃えることに特別な神経を使っていないように思えます。技巧臭というものがありません。どこか別の世界から聞こえてくるような音楽。今日の会場は、正直、ひどいお客さんが多く、演奏中に客席を歩いたり、子供が大声を出しても親が野放しにしているなど、目を(耳を)覆うばかりでしたが、このコーラスには泣く子も黙るようなオーラがあるようで、しばらく静かに音楽を聴けました。町田市民ホールは決して音響はよくないのですが、まるで大聖堂の中にいるかのような錯覚を覚えます。まさに天使の歌声。原語のものは内容は分かりませんが(プログラムには訳がありますが)、そんなことはどうでもよくて、声を聴いているだけで至福。最後にコダーイの平和の歌そのほかを歌いましたが、あっという間の時間でした。
客席が明るくなって席を立っても、何か心に引っかかっているような思い。衝撃を受けた、というのは大げさかもしれませんが、何かとても新鮮なものを見た気分でした。
この音楽院はただの音楽教室ではないと思います。音楽を通じた教育の場を提供しています。あの声を聴けば、その教育の理想の高さとその理想がどこまで到達しているかが分かります。この移り変わりの速い世の中で、一民間団体が長い間、初志を貫徹していることは本当に尊敬に値すると思います。これからもずっとあの声が聴けることを願っています。
付記:帰りに会場で合唱団のCDが販売されているのを見つけ、購入しました。「町田コダーイ合唱団25年の歩み」、「町田コダーイ合唱団第30回定期演奏会ハイライト」の2枚。後者は2年前に行った演奏会です。そのとき聴けなかった前半のプログラムも収録されており、宝物になりそうです。
≪前月のへ 次の月へ≫
クラシックのページ
To TOP