最近行ったコンサート
1996年12月
- 1996年12月26日(木)東京文化会館大ホール
日本大学管弦学団定期演奏会
芥川也寸志「交響管弦楽のための音楽」(指揮:高石治)
ベートーヴェン「交響曲第5番」(指揮:宇野功芳)
ベルリオーズ「幻想交響曲」(指揮:小林研一郎)
芥川の曲は彼のデビュー作ということで、良くできているが、まだ彼独特の個性はあまり見られない。「運命」は実に奇妙な演奏。宇野さん、ご冗談でしょう、と言いたい。楽譜なんてあってないようなもの。「編曲宇野功芳」とでもした方がいい。
さて、コバケンの幻想。すごかった、のひとこと。オケの鳴り方が全然違う。いやあ、最初から最後まで圧倒されました。団員がコバケンの棒にみるみる吸い込まれていくのが良く分かった。「熱演」などという言葉では表せないほどだ。楽員全員が同じ方向を向くっていうのはそう簡単ではないのに、今日は全員が曲の終わりに向けてひたすら突き進んでいった。そこから生まれるパワーというのは単に(個人のパワー)×(人数)ではなく、それ以上のものが出てくるのだ。人間ってなんてすばらしいんだろう。
終わりの方はあまりにもすごくて金縛りにあったようでした。本当に涙が出そうでした。
それにしても小林さんにはどうしてあんなパワーがあるのだろう。そこが彼の持ち味なのだろう。7年ほど前、東京交響楽団で彼のブラームスの2番を聴いたときも、最後に近づくにつれて団員が燃えていくのが分かった。彼には人を燃えさせる不思議なパワーがあるのだ。「炎のコバケン」とはよく言ったものだ。
クラシックのページ
To TOP