最近行ったコンサート
1999年4月
- 4月25日(日)サントリーホール
東京都交響楽団 第278回プロムナードコンサート
指揮:ジャン・フルネ
イングリッシュ・ホルン:ミリアム・ジェイクス
ラロ 歌劇「イスの王様」序曲
イヴォン(ヴリーゲル編)「イングリッシュ・ホルン協奏曲」
ベルリオーズ「幻想交響曲」
今年86歳になる名指揮者ジャン・フルネを一目見ようと出かけた。やや背中が丸いものの、しっかりとした足どりでフルネが登場。「イスの王様」序曲は、あまりとりとめのない曲だが、普通ではない仕掛けがいろいろしてあり、ラロの才能を教えられる。
イヴォンのイングリッシュ・ホルン協奏曲(1840)はもともとのイングリッシュ・ホルン・ソナタをコンチェルトにアレンジしたもの。とても古典的な曲だが、佳曲と言えるほどではない。午後のティー・タイムのBGMには最適かもしれない。
さて、後半の幻想交響曲。フルネの指揮は、過激的になったり挑発的になったりすることが全くなく、じつに自然体。この曲ならいろいろ仕掛けようと思えばいくらでもできるのだが、彼は頑として実直。その音楽づくりの一番の魅力は、音のブレンドの仕方の巧さ。全奏でも音が一つ一つよく聞こえた。それにしても渋すぎるくらい渋い指揮者だ。
最後にアンコールでウィリアム・テル序曲の有名なトランペットで始まる部分だけをやったが、これにしても実に落ちついた演奏。冷めているというわけではなく、抑制が利いているというか。
都響は美しいアンサンブルを聴かせてくれました。なかなか腕のいいオケですね(プロに向かって失礼ですが)。ちょっとだけ欲を言えば、もう少し艶っぽさ、色気みたいなのが欲しいかなぁ。
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