最近行ったコンサート
1999年11月
- 11月13日(土)府中の森芸術劇場どりーむホール
東京電機大学管弦楽団第42回定期演奏会
指揮:家田厚志
サン=サーンス/「サムソンとデリラ」作品28よりバッカナール
グノー/歌劇「ファウスト」よりバレエ音楽
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番ニ短調作品47
演奏が始まる前に、指揮者がマイクを持ってステージ袖に登場。40代半ばとは思えない若々しく、ひょうきんそうな指揮者です。サン=サーンスは拍子の取り方が難しそうな曲ですが、よく演奏していました。グノーはとても幸せな気分にさせてくれる美しい曲。リラックスして聴けました。
つづいてショスタコ。オケは、冒頭で家田氏が話していたように、確かに技術的に万全とは言えませんが、音に重量感があり、みんな一音一音を弾きとばすことなくしっかり演奏しているところに好感が持てました。第4楽章はこれを待っていたんだとばかりに速いテンポでパワー全開!そして最後はぐっとテンポを落とし(ムラヴィンスキーに比べれば半分以下のテンポ!)堂々たる締めくくりでした。
アンコールはヨハン・シュトラウス世の「アンネン・ポルカ」と「雷鳴と電光」。後者は「指揮者のダンス付き」と言いたくなるほど、家田氏のパフォーマンスが楽しめました。こういう指導者のもとならきっと音楽が楽しくなるに違いないでしょう。
- 11月13日(土)新宿文化センター大ホール
新宿フィルハーモニー管弦楽団第43回定期演奏会
指揮:遠藤政孝
チェロ:古川展生
ヨハン・シュトラウス世/喜歌劇「こうもり」序曲
ハイドン/チェロ協奏曲第2番ニ長調作品101
ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98
指揮者の遠藤氏の本職は医師。振りが大きく、矍鑠(かくしゃく)とした指揮ぶり。「こうもり」ではやや演奏に精気がないのが気になった。ついでハイドンのチェロ協奏曲。独奏の古川氏は都響の首席奏者だそうだが、わたしと同い年でまだまだ若い。チェロはよかったものの、曲が渋すぎて、私にとっては子守歌でした。(すいません。印象に残ってません。)
そしてブラームス。はじめ、あまりぱっとしない演奏で、音楽をする喜びがあまり感じられなかったが、第1楽章の終結部でようやく調子が出てきた感じ。しばらくブラームスをちゃんと聴いていなかったなぁ、と思いながらぼんやり聴いていました。やっぱりブラームスには秋が似合いますね。
演奏は全般にアンサンブルがいまいちで、練習時間があまりなかったのかなと思います。社会人オケは大学オケに比べて練習時間の点でだいぶ苦労されているのではないでしょうか。
演奏とは関係ないですが、お客さんに品のよさそうなおじさま方、おばさま方が多くいらっしゃいました。新宿近辺のよいところにお住まいなのでしょうか。いつものアマオケのコンサートに比べてとても大人っぽい雰囲気が漂っておりました。
- 11月20日(土)大田区民ホール「アプリコ」
東京工業大学管弦楽団第122回定期演奏会
指揮:末永隆一
モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲
プーランク/バレエ組曲「牡鹿」
ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
東工大オケの演奏会に来るのはひさしぶりである。はじめに先頃亡くなられた団員への追悼として、ブルックナー「交響曲第7番」第2楽章のコーダ(ワーグナーチューバが登場するところ)が演奏された。「魔笛」はどっしりとした演奏。個人的には「フィガロの結婚」序曲の方が好きですが。プーランクは音楽の百面相といった感じの曲で、モーツァルトあり、シャンソンありで、ちょっとスパイスが効きすぎで耳の疲れる曲でした。演奏は難しい曲を見事に決めていました。
ついで「展覧会の絵」。冒頭のトランペットからして何か違うぞ!と思わせる。(トランペット、うまかった!)まるで交響曲のような重量感。そして遅いテンポは末永さんらしく相変わらずで、ところどころオケの力量が追いつかず、音楽がもたれ気味になるところはありましたが・・・。しかし、キエフの大門はこのテンポが見事に生き、巨大な音楽となって曲を締めくくったのでした。末永さんはやはり故チェリビダッケ氏の熱烈な信奉者なのではないでしょうか?
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