信州の旅
日 程
1997年
3月29日(土)
渋谷7:50 8:20上野8:39 快速アーバン 10:07高崎10:11 あさま5号 10:52軽井沢 〜碓氷峠越え〜 横川14:53
16:05上田16:11 16:39別所温泉18:45 19:13上田19:22 あさま29号 19:49長野20:37 20:42善光寺下 〜善光寺教授院YH泊
3月30日(日)
善光寺見物 長野12:18 12:50黒姫13:04 あさま18号 13:34長野15:10頃 ワイドビューしなの18号 16:20頃松本
17:22 17:36塩尻17:38 17:58辰野18:15
18:26岡谷19:06 あずさ70号 21:05八王子
旅の記録
3月29日、天気曇り。渋谷のみどりの窓口で「信州ワイド周遊券」を買う。8860円也。山手線で上野へ。快速アーバンはオールロングシートでがっかり。もう鉄道で旅はあんまりしたくないなとさえ思ってしまう。高崎であさまに乗る。運良く座れる。碓氷峠をじっくり体験。にっくき新幹線の線路が見えると軽井沢。下車する。
駅前は工事中。人はまばら。さっそく国道18号を東に向かう。車は少ない。15分ほど歩くと早くも碓氷峠に着く。ここからは群馬県に入り、下っていく。しばらくは軽井沢のスキー場の放送が耳に入るが、さわやかな山道になる。まだ緑は全然出ていないが、雪は残っていない。信越線の線路と何度かクロスする。運良く列車が通り、写真を撮る。車は2分に1回ぐらいの割合で通る。歩いている人は全然いない。自転車の人と2、3回すれ違った。
峠下りの後半に入ると、旧線の遺跡が現れる。使い古されたトンネル、橋が現れる。ここに汽車が走っていたのかと思うと不思議な気分だ。煉瓦づくりの橋は立派で、国の重要文化財に指定されている。特にめがね橋と呼ばれるアーチ橋は大きく、雄大だ。途中のトンネルからは旧線跡がたどれるようだ。(2キロくらいはあるか?)後半はさすがにばてた。山を下りてから駅までが結構長く、結局15キロを約4時間かけて歩いた。駅に着いたのは電車が出るわずか6分前であった。
ふたたび碓氷峠を越え、上田まで行く。ここで上田交通別所線に乗り換え、別所温泉に行く。車両は元東急の7200系で、車内もほとんどそのまま。上田交通が東急グループだから納得はできるが、もっとぼろい車両の方がいい。(何と勝手な考え!)列車は広い扇状地を斜めに上り、そのどん詰まりが別所温泉である。
別所温泉はとてもひなびた温泉街で、ちょっと寂しい雰囲気。名前は有名だが、穴場の温泉のような感じ。ジジババが多く、若い人はいない。日之出食堂という飯屋で山菜そばを食べる。そばよりも山菜がおいしかった。その後、いくつかある温泉のうち、大湯という温泉に入った。あまり大きくはないが、疲れがとれた。
別所温泉でわずか2人の客を乗せた電車で上田に戻り、特急で長野に到着。飯屋を探したが適当なのがなく、ケンタッキーに入る。長野電鉄の地下駅から3つめの善光寺下で降り、少し迷ったが、善光寺教授院YHに到着。
お寺だけあって、わりと広い。わたしより先に3人来ていた。1人は女性。あとの2人は一緒に来たようだ。聞いてみると、山口の宇部から来たらしい。私は昨日宇部に行って来たばっかりだったのでびっくり。山口大学工学部の数学科の3年生で、就職活動に来ているという。ついでにスキーにも行ったそう。あとからもう一人来た。この人は歳は31ぐらい。家は小田原だが、山が好きなので信州大学の農学部に行き、その後青年海外協力隊でネパールに2年ほどいたらしい。いまも協力隊にいるようだ。
雨が屋根をたたいている。11時ごろ寝る。
3月30日、天気晴。8時ごろでて、善光寺を見物する。昨日歩きすぎたので筋肉痛で、歩くのが辛い。どこか浅草寺に似た雰囲気で、いいお寺だ。沿道の雰囲気もいい。ぶらぶら駅の方向へ歩き、途中のマックで朝飯をとり、本屋、CD屋などに寄りながら、12時ごろ長野駅に着いた。
2番線で12:20分発篠ノ井線経由茅野行の電車を待つ。が、発車時間が近くなっても列車が来ない。そこへ放送が入った。
「篠ノ井線は坂北-西条間で強風による架線事故のために現在全線で運転を見合わせております。」
うう、なんと。これはすぐには動かないなと判断し、隣のホームに止まっていた直江津行きの普通列車に乗った。乗りながら、今後の策を検討した。いっそのこと直江津まで行ってしまおうかとも思ったが、周遊券は妙高高原までだし、直江津から長岡を回ってもただ乗るだけになってしまうので、やめることにし、折り返しを考えて黒姫で降りることにした。この駅は3週間ほど前に来たばかりで新鮮味はない。
特急で長野に折り返す。しかし、まだ動いていない。駅のコンコーンスには松本方面に行く客がかなりたまっている。復旧の見込みは14:30分頃と案内している。まだしばらくあるので再び本屋に行って本を買ってくる。結局、列車が動いたのは15時を過ぎてからだった。
列車はグリーン車を除いてすべて自由席になった。おかげで私は座れたが、通路は人であふれた。本当は今日は途中、姥捨で降りて昼食を食べ、その後松本に行って松本城を見るつもりだった。遅れたので姥捨は車窓で我慢する。稲荷山を過ぎると、列車は盆地の裾をぐんぐん上っていき、眼下には長野盆地が広がってくる。その眺めは実にみごとで、日本三大車窓の名にふさわしい景色だ。こんなに眺めのいいところは初めてだ。やはり姥捨で降りたかったな。
その後はひなびた風景になる。松本の手前で徐行したため、遅れて到着。松本城見学の時間もほとんどないので、街の中を一回りする。パルコにWAVEがあったので衝動的に入ってしまう。クラシックも結構あった。
駅に戻り甲府行きの電車に乗り、塩尻で降りる。ここからは旧線経由で岡谷まで行く。電車は郵便車改造の1両であったが、塩尻を出て新線と別れると、山裾を上ってゆく。この感じは篠ノ井線とほとんど同じで、今度は眼下に松本盆地が広がる。さすがに姥捨ほどではないが、新線に乗るよりかずっといい眺めだ。夕暮れの閑散とした辰野駅で乗り換え、岡谷まで行く。
小淵沢までは周遊券で特急に乗れるのであずさに乗ることにした。それまで時間があるので駅前のイトーヨーカドーのレストランで食事をする。あずさは予想に反してがらがらであった。なぜだろう。日曜の夜の上り列車というのに。気が変わったので、八王子までこれで行くことにした。
甲府でたくさん乗り、ほぼ席が埋まる。甲府から八王子まではノンストップ。大月を通過するのは気持ちがいい。予想通り検札が来たので仕方なく八王子までの特急券を買う。やはり特急だと早いし、楽だな。
30日の予定が狂ったのはちょっと残念だったけど、まずまずの内容だったかな。でも2日はやっぱり短いかな。5日ぐらいは欲しいんだが。いまはちょっとねぇ。今回印象に残っているのは碓氷峠越えとYHで会った人かな。
また旅に出よう。いろいろな風景に出会うために。
〜おわり〜